CenterではなくCoreを探し駆動していく 〜人間中心設計についてもう一度考えてみた〜

ギルドワークスの佐々木です。

私はエンジニアですが、バックグラウンドとして人間中心設計(Human Centered Design:HCD)を学んできました。このエントリーでは、このHCDを否定するわけではなく、もう一歩進めて、User/HumanをCenterにするのではなく、CoreにしてDriveするのがよいのではないか、ということを書いてみたいと思います。

続きを読む

「デザインスクラム」で新規事業の企画を小さく始めよう

ギルドワークスの佐々木です。

みなさん、新規事業企画が何かうまくいかないなぁ、もっとうまいやり方があるんじゃないかなぁ、と思ったことはありませんか?…私も過去にたくさんありました!
自社サービスを考えているのだけど、なかなか先に進まなかったり…費用をどれだけかけたらいいか分からなかったり…そもそもやり方が分からなかったり…

そんなお悩みを持っている皆様向けに、これまでもこれからも、ギルドワークスでは「価値探索」というサービスを提供しています。
http://guildworks.jp/service/#servicedesign
※なお、今月8月末までの期間限定で、メソッド集をダウンロードできます!
http://guildworks.jp/download_201506/

先日、ギルドワークスではこの「価値探索」をもっとお試しいただけるように、新たなサービス「デザインスクラム」の提供を始めました!
http://design-scrum.guildworks.jp/
この記事では、「デザインスクラム」のご紹介をしたいと思います。

続きを読む

企業ともっとカイワ(会話)しましょう! 〜「カイワジョブ」をβ公開しました〜

ギルドワークスの佐々木です。

去る7月30日、まずは50名限定で「カイワジョブ」をリリースしました。
https://www.kaiwa-job.com/beta_registrations

本記事では、求職中のエンジニア、あるいは、漠然とキャリアに不安を覚えているエンジニアの方向けに、カイワジョブをご紹介します。

続きを読む

「『企業とカイワする』というエンジニアの選択肢 〜自社サービス「カイワジョブ」の立ち上げ舞台裏〜」をお話します

ギルドワークスの佐々木です。

弊社は、「越境」を知り、実践するためのカンファレンスと題して「開発者ギルドカンファレンス2015」を2015年7月23日(木)に開催します。

「開発者ギルドカンファレンス2015」とは?

ギルドワークスが一年強の間に手がけた開発プロジェクトは、新規事業を含む30件以上。これらをわずか7名のコアメンバーが中心となり、50名を超える”ギルド”メンバーに支えられながらやり遂げてきました。

正しいものを探るためクライアント側に大きく越境​し、正しく作るために開発メンバーも互いの役割の中で越境しながら開発を行っています。
また、「現場コーチ」として、実際の開発現場を劇的に変えてきました。ただ技術ややり方を教えるだけでなく、現場に越境​してチームの意識を前向き・上向きにさせ、越境できるチームをつくるサポートをしています。

このように、よりよい製品・サービスをつくるためには、様々な越境が必要だとギルドワークスは考えています。
その越境を知っていただく機会として、本カンファレンスを開催します。

このエントリでは私がお話するセッション「『企業とカイワする』というエンジニアの選択肢 〜自社サービス「カイワジョブ」の立ち上げ舞台裏〜」について、ご紹介します。

続きを読む

利用者を取り巻くあれこれを可視化する

ギルドワークスの佐々木です。

ソフトウェアを実利用者の文脈に沿ったものとして届けるために、利用者を知ることが大切であると言われます。
利用者を知るといった場合に、インタビューや行動観察をしてユーザーデータを集めることはとても重要ですが、その結果を分析しなければ、意味のないデータになってしまいます。
今回の記事ではまず、人間中心デザイン(Human Centered Design:HCD)の観点から整理してみたいと思います。

Contextual Design

コンテクスチュアル・デザイン(Contextual Design)という手法・考え方があります。これは、ユーザー中心デザイン(User Centered Design)の手法として、1990年代後半にHugh Beyerと Karen Holtzblatt によって提案されました。この手法は以下の6つのプロセスより成り立っていますが、今回は Work modelingにフォーカスします。

  • Contextual inquiry:インタビューによるユーザー調査
  • Work modeling:5つのワークモデルを用いた分析
  • Consolidation:分析結果の統合
  • Visioning & StoryBoarding:統合結果をシナリオ化しリデザイン
  • User Environment Design:ユーザーをとりまくシステム環境を描く
  • Prototyping and Implementation:プロトタイプと実装

Work Modeling

Work Modelingでは、前段のコンテクスチュアル・インクワイアリーで得られたデータをモデル化します。このモデル化には、5つのワークモデルが使われます。

  • Flow model
  • Sequence model
  • Cultural model
  • Artifact model
  • Physical model

Flow model

フローモデルは、利用者が行なうべきコミュニケーションを可視化します。利用者があるタスクを行なう際に、どんなコミュニケーションを必要としているかを、公式・非公式区別なく記載していきます。必要であれば、人工物も描くようにします。
フローモデル

Sequence model

シーケンスモデルは、時系列で流れをみるものです。ある利用者がどんなタスクをどんな順番でこなしているのかを可視化します。流れ作業でやってしまっているステップでも、書き出してみると実は必要のないステップであることに気付いたりすることがあります。
シーケンスモデル

Cultural model

カルチュラルモデルは、ある利用者が何かのタスクを達成するために、周りの人にどんな影響を受けているかを可視化します。何かを意思決定する時、その人個人だけが独立して判断していることはほとんどありません。周りの何らかの影響を受けていることが多いです。重要なステークホルダーを洗い出すことで、デザインにつなげます。
カルチュラルモデル

Artifact model

利用者がゴールに向かうために使う人工物・道具を可視化します。単に「同僚に連絡する」と言っても、チャットツールを使う人も居れば、狼煙を使う人もいるでしょう。その使う道具を洗い出して、デザインのヒントを得ます。

Physical model

利用者が置かれている環境を可視化します。どんな部屋でシステムを使うのか、モバイルデバイスを使っているのか、近くにはどんなものが置かれているのか。そういったことを洗い出すことで、どんなものを届けたらよいのかが判断できるようになります。

カスタマージャーニーマップ

紹介した5つのワークモデルを利用しているデザイナーは、あまり見かけなくなりました。その代わりに活用されているのは、カスタマージャーニーマップサービスブループリントであると思います。

(参考)
2時間で作るカスタマージャーニーマップ――実例とともに考える新しい「おもてなし」のカタチ
ブループリント | Service Design Tools

これらは、短時間でワークショップ形式でユーザーの行動を追うためにとても有用なツールであると考えます。一方で、多数のステークホルダーが関わったり、多様なストーリーがある場合に、1人の利用者、1つのストーリーに強くフォーカスが当たってしまう傾向があります。そういったトレードオフを理解しつつ、利用者を取り巻く環境を可視化する手法を組み合わせ、利用されるソフトウェアの開発に繋げていければと思い、日々活動しています。

まとめ

ユーザーの調査結果を分析する際に、どんな可視化の方法があるかを簡単にまとめました。
次回は、システムを設計する視点からのモデリング方法についてまとめたいと思います。

ギルドワークスでは「価値探索」というサービスを提供しています。その中では、想定利用者のインタビューを実施し、マップやキャンバスを駆使しながら、利用者により良いシステムを届けるお手伝いをしています。
本日、弊社で実施している内容をご紹介する資料を公開し始めました。ご興味がありましたら、こちらよりご覧ください。

(アイキャッチ画像は https://flic.kr/p/4H63FH より引用しました。)

slackの投稿は血液として組織を駆け巡る

ギルドワークスの佐々木です。

私は宮城で働くリモートワーカーで、以前の記事(ギルドワークスのリモートワークを支える技術)でご紹介した通り、様々なツールを使ってリモートワークを実現しています。
その中で最も利用頻度が高いツールは slack です。
今回はこの slack についてお話したいと思います。

mac phones full

リモートワークをしていると感じる瞬間

業務時間中、slackの投稿がふと途絶える瞬間があります。
こんな時、少し不安になってしまうことがあります。
小さな不安ですが、リモートワークをしているとなおさらかもしれません。
もちろん、これはみんなが仕事をしてないわけではなく、単に客先打ち合わせや作業中で投稿がなくなっただけです。

逆に、slackの投稿が急に増えることがあります。
よくあるのは、連携している pivotal tracker や github からの更新通知が大量に届くことです。
ある一人がその大量更新に関わっていることが多いので、だいたい「◯◯無双」という言われ方をすることがあります。
この場合、その大量の通知に紛れて重要な書き込みを見逃してしまったりしてないか、不安になったりします。

組織の血の巡りがslackに現れる

このように、slackでは投稿が多過ぎても少なすぎても、ある種の不安が出てきます。
これは、身体の脈拍に似ているな、と思います。つまり、slackの投稿は組織の血液のようなものです。

そして、一定のリズムで流れていることが大事なのではないかと考えるようになりました。

それぞれの組織に合ったリズム

人間で考えたら、低血圧な人や、健康をずっと維持する人、夜型の人など様々です。
そう考えると、組織にも様々なリズムがあるでしょう。
slack は各種連携などもあり、様々なリズムに合いやすいツールであるから、気軽さが生まれるのだと思います。
ちなみに弊社のslackは8〜10時頃に高い心拍数になっています。朝のジョギングのようなものだと思います。

まとめ

今回は、リモートワークをしている観点から、slackの投稿が組織の血液循環のように感じる、というお話をしました。
普段は意識しないけれども重要なファクターという意味で、リモートワーク中のコミュニケーションを考えてみると、面白い発見があるかもしれません。

告知です。
そんなリモートワークをテーマに、私・佐々木がその中で20分ほどお話することになりました。
6月27日(土)に山形にて「Telework Remote worker Beerbash in Yamagata#01」と題した集まりが開催されます。
もしお近くにいらっしゃれば、お気軽にご参加ください。

(アイキャッチ画像はhttps://brandfolder.com/slack より引用しました。)

設計力を上げるための社内勉強会

ギルドワークスの佐々木です。
ギルドワークス内部クローズドで、3月より社内有志で社内勉強会を開催しています。
名前は「ちくちく設計鍛錬場」です。
その内容を紹介したいと思います。

何故やってるいのか

ギルドワークスが理念として掲げている「正しいものを正しくつくる」を実践するために実施しています。とりわけ「正しくつくる」の実践を主眼に置き、メンバーの開発力・設計力の強化を目的としています。

何時、誰がやっているのか

ほぼ隔週の平日18時頃より1.5時間程度、ギルドワークスの有志で行なっています。
参加者の中には、私のようにリモートワークのメンバーもいるため、skypeで繋いでいます。

何をどうやってるのか

「ちくちく」読むということ

エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計を「ちくちく」読んでいます。
DDD

ちくちく」読む、とはどういうことか…こういうことになります。

  • 第一回:本書まえがきの3段落の前半読み合わせ(0.5ページ分)
  • 第二回:本書まえがきの3段落の後半+本書の構成+対象読者の読み合わせ、第一部まえがきの概略(4ページ分)
  • 第三回:第一部まえがきの前半2段落の要約(0.5ページ分)
  • 第四回:第一部まえがきの後半3段落の要約(0.5ページ分)
  • 第五回:第一部まえがき2節の要約(3ページ分)
  • 第六回:第一部まえがき2節の要約やり直し(3ページ分)

なんと、6回もやって、まだ11.5ページしか読んでいません。しかもまえがき部分です。

輪講形式

雰囲気としては大学の「輪講」に近いです。
輪講では、代表者が論文やテキストを選んで要約し、ゼミ生みんなでツッコミを入れ、意見を出しつつ、読み合わせます。
本勉強会では、事前課題として要約すべき箇所が指定され、それを参加者がそれぞれ要約してきます。
事前課題の出題者は、ドメイン駆動設計の実践者である増田氏です。
そのそれぞれの要約をベースに、勉強会で意見を出し合います。

要約

要約は「40文字」といった字数制限があり、国語のお勉強です。
(どこが国語のお勉強?と思った方は、「100字要約ドリル」で検索していただくと分かると思います。)

何気なく言葉に出した「要約」は、ドメイン駆動設計を実践する上でとても重要です。
メタですが、本勉強会で要約することは、モデリングスキルを磨いていくことにも繋がっています。
要約はとてもむずかしく、言葉の筋トレといった様相です。

何を学んだか

ここまで読んで分かったことを簡単に述べたいと思います。

まず、ドメイン駆動設計はオブジェクト指向に大きな影響を受けているということでした。
オブジェクト指向以外のパラダイムで捉え直す試みも大事だと思います。
ただし、ドメイン駆動設計の根底には、モデル駆動やオブジェクト指向で産み出された数々の概念やプラクティスを、異なる視点でまとめ直したものであることを踏まえる必要があると考えます。

また、「開発者」に求められるものの大きさを感じました。
開発者という言葉は、スキルや考え方でかなり幅がある言葉だと思います。
しかし、ドメイン駆動設計で言われている開発者は、ユーザー・顧客のドメインを理解し、モデリング技術を研ぎ澄ます必要があります。
とても求められるものは大きく、だからこそ、面白い世界なのだと感じています。

まとめ

今回は、ギルドワークスの正しくつくる活動の一環として、社内勉強会の様子についてご紹介しました。

本勉強会自体はクローズドですが、ギルドワークスが主催する勉強会として、違う形でドメイン駆動設計に関する勉強会を開催したいと思っています。
その際は、こちらのブログでも改めてお知らせしたいと思います。

もし、ギルドワークスにご興味が湧きましたら、お気軽にご相談ください。(お問い合わせ

エンジニアが、デザイナーと言葉を合わせるために読む4つのメディア

ギルドワークスの佐々木です。
私自身はエンジニア/プログラマーですが、産業技術大学院大学履修証明プログラム「人間中心デザイン」を2010年度に履修しました。ただし、自分自身はビジュアルデザインだったり、アートディレクションだったり、そういったことができるわけではないので、そういった方々と協業したりといったことを念頭におきつつ、よりよいシステム開発ができることを心がけています。
続きを読む

リモートワークの仕事場

あけましておめでとうございます。
ギルドワークスの佐々木です。
本年もよろしくお願いいたします。

今日は、私の仕事場について紹介してみたいと思います。

1. 自宅

自宅は日本三景の松島です。実際は住宅地で観光地までは自転車で15分程度です。(ちなみに、結構聞かれるのですが松島は東日本大震災の影響は幸い少ない土地です。)
http://www.matsushima-kanko.com/
週の半分以上は自宅で作業しています。当然ネット環境などは一番整っており、作業するのに費用が発生しないため、一番よいのですが、生活空間と仕事空間が一緒となってしまうため、意図せずダラけてしまうことがあります。そのため、以下に挙げるような場所で作業しています。
松島

2. コワーキングスペース「cocolin」

http://cocolin.jp/
仙台市にあるコワーキングスペース「cocolin」に入居しています。週の3分の1は居ます。フリーアドレスが基本のコワーキングスペースです。こちらは入居者同士の交流を重視しているため、月単位の契約のみを受けて、ドロップインと呼ばれるような一日〜半日単位での利用ができないのが特徴です。(もしお近くにいらっしゃる予定の方がいらっしゃれば、私が居るタイミングであれば会議室を数時間利用できますので、お気軽にお声がけください!)
街の中心部からは少し離れていて、少し離れているのが難点ですが、普段運動不足になりがちなのでちょうどいいかなと思っています(笑い)なお、仙台駅ではなく、cocolinの最寄駅「榴ヶ岡駅」からは徒歩1分です。
入居者はIT系だけではなく、士業の方、映画関係の方など、様々です。みんなそれぞれ東北に思い入れがあったりしていて、面白いです。そんな場所から刺激を受けようと思い、入居を決めました。

cocolin

3. コワーキングスペース「ソシラボ」

http://socilabo.com/
 同じく仙台市にあるコワーキングスペース「ソシラボ」です。こちらはドロップインが可能です。また1日100円と大変利用料が安いため、気分転換のために利用しています。また、勉強会のためのスペース貸しもやっているため、勉強会コミュニティの会場として利用している場合もあります。

ソシラボ

 

4. ギルドワークス本社

東京に出張した際は、六本木一丁目にあるギルドワークス本社に行くことが多いです。実際、普段skypeでコミュニケーションをとっている先に行くというのは、不思議な感じがします。それでもまだまだ、対面でないとカバーできない部分もまだまだ大きいことを実感したりします。

recruit_office

一口にリモートワークといっても様々な場所で活動しています、というご紹介でした。
この記事を読んでギルドワークスと組みたいといったことがありましたら、お気軽にご相談ください。→お問い合わせ