クリエイティブの道は禅に通ずるや否や?

こんにちは、ギルドワークスの藤田です。

この6月で、ギルドワークスに入社して3ヶ月が経ちました。あまりの濃密さに1年くらい経ってるんじゃないかという気持ちがするのですが、まだ3ヶ月、されど3ヶ月。3ヶ月も働いているのに、何も貢献できてないんじゃないか…とか、お客様やパートナーのみなさまにご迷惑をおかけしているんじゃないか…とか、ギルドワークスで働いていて楽しさや嬉しさがあればあるほど、逆方向の闇スパイラルに陥ることもしばしばです。

こんなとき、皆さんは、「出家したい」と思ったりしませんか。私はしょっちゅう出家したいなあ、と思っています。
先日、私があまりにも出家したい、出家したい、と言っていたので、見かねた取締役の増田からこの本を勧められました。

zenmind『禅マインド ビギナーズ・マインド』鈴木俊隆 著

あわせて面白い話を聞いたのですが、人間の内臓にかかわることで、「呼吸」だけはある程度コントロールがきくそうです。
考えてみれば、私たちは、私たち自身の体であるにも関わらず、心臓を止めることも動かすこともできないし、さっき飲んだお酒を今すぐ分解しろ!と、肝臓を働かせることもできません。自律神経とはよくいったもので、私たちの体はこうした意志とは、基本的につながっていません。
ただ、「呼吸」だけは、なんとかなる。
大きく吸うことも、大きく吐くこともできるし、逆に短く吸って吐くこともできる。
唯一自分自身でなんとかコントロールできる「呼吸」に集中することで、自分に向き合い、自分がどのようにあるのか、ということを、否定もせず、肯定もせず、ただそのようにして受け止めることができる、と。
だから座禅のときは、呼吸が大切なんだそうです。

この話を聞いて、そして『禅マインド』を読んで、なるほどなあ、と、思ったのは、呼吸というのはフックであったりきっかけにすぎず、「そうしたものがそのようにしてあること」を、否定してはいけない、ということです。心に浮かぶものはコントロールできない(自由にできるものではない)のですから、おそれや不安といった暗い感情も、打ち消すためになにかするのではなく、それは、そのようにしてあるのだ、というのを、眺めておく、客観的に見る、ということで、マイナスな感情に呑みこまれずに済むのではないでしょうか。

これだけだと、「ギルドワークスには性格の暗い人がいるな」というだけで終わってしまいそうですが、もうひとつの気付きは、禅と、エンジニアやデザイナーの進む方向に、通じている部分があるのではないか、と、いうことです。

『雑阿含経典(第33巻)』に、四種類の馬の話があります。卓越した馬、優秀な馬、普通の馬、劣った馬、の四種類です。
誰しも「卓越した馬」でありたい、「卓越した馬」になりたいと望んでしまうことがあるのではないでしょうか。
ところが、ブッダは、この四種の馬の中で、「劣った馬」を、もっとも大切にするのです。不完全であるからこそ、劣っているからこそ、多くを学ぶことができ、多くを乗り越えるための力をもち、そしてそのための意志をもちやすいのです。

これを読んだとき、『情熱プログラマー』の中の一章、「一番の下手くそでいよう」を思い出しました。
エンジニアも、デザイナーも、能力的にすべてよし、という状態はおそらくなくて、不完全なところから、劣っているところからはじめて、よりよいものをつくったり、よりよいとりくみをしていく努力ができるのではないでしょうか。
私自身、実際にものを作る段階には、外界をシャットアウトし、まさしく「自分に向き合う」ところから始めることが多いのですが、この、「自分に向き合う」というのも、はじめに書いた、「そのようにしてある」というありようを、受け入れることでもあるように思います。
また、クリエイティブな仕事というのは、何か「業」のようなものを抱えているので、禅の思想に近しいと捉えると、すこし、自分たちの仕事の別の一面が見えてくるように感じます。

自分は完璧にセルフコントロールができている!というかたは少ないと思いますので、カジュアルな出家の前にぜひお勧めしたい著作です。

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