システム投資の正当性を高めるために

武田です。

事業会社の企画部門や開発部門の方と話す機会が多くあるのですが、「上司がシステム投資に消極的で…」「社内の予算取りが厳しくて…」といった声をよく聞きます。こんなケース、みなさんも経験があるのではないでしょうか?

また、開発会社に所属している方でも、クライアントへの提案がこんな風に断られた経験があるかもしれません。

もちろん、Webサイト1つをリニューアルしたり、iOSアプリを開発したりすれば数百万、場合によっては数千万の金額が発生しますので、経営に近い立場にいる方々が慎重になる気持ちもよくわかります。でもその一方で、リスティングなどのWebプロモーションには月額数十万~数百万のコストを使ってたりするんですよね。

システムの大切さを上司(もしくはクライアント)はわかってくれない、と嘆くことは簡単です。でも、それでは企画を前に進めることはできません。システムへの投資を、プロモーションなどほかの投資とモノサシをそろえ、正しく経済価値を評価して経営者や上司を説得すること、それが担当者が責務だと思います。

では、システム投資の経済価値をどのように考えるか?
今回は、下記の事例を元に見てみましょう。

事例)集客用iOSアプリ開発コスト300万の社内決裁を取る

1. アプリ開発による効果見込みを算出する

アプリ経由の想定獲得ユーザー数を月間1,000人と仮定します。この辺はどんなアプリを作るかによって変動するので、いったん仮置きで。

2. アプリ開発のユーザー獲得単価を算出する

ここからが大事なポイントです。会社によってアプリ開発コストをP/Lのどの費目にしているかは多少違いがあると思いますが、事業会社であれば、多くの場合はソフトウェアとして資産計上できるはずです。償却期間も会社により差があるものの、3年~5年というのが一般的でしょう。

仮にソフトウェア償却期間を3年とすると、アプリ開発コスト300万は、実際のP/L上ではリリースした月にコスト300万円がヒットするわけではなく、300万円を36か月で分割した金額、すなわち8万円が毎月コストとして計上されることになります。

そうすると、8万円のコストで1,000人のユーザーを獲得できるわけですから、このアプリ経由のユーザー獲得単価は80円となります。

3. Webプロモーションの獲得単価と比較する

さて、ここまでできたら、ユーザー獲得単価80円が他と比べて高いか安いか。Webプロモーションを担当するスタッフなどに、リスティングでの獲得単価を聞いてみましょう。他と比べて安いのであれば、十分に投資価値があると判断でき、この数字を持ってすればきっと経営者もGOサインを出してくれるのではないでしょうか。

ここに記載した事例はあくまで一例でしかないですし、企業によってもソフトウェア資産の扱い方は異なると思います。ただ、上司やクライアントを説得する際、上記のようにP/Lをベースにコミュニケーションできると説得力も上がるのではないでしょうか。

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